アプネア(APNEA)閉息潜水(素潜り、息こらえ潜水)

フリーダイビングの安全について

スキューバダイビングのような水中で呼吸をするための装置を持たず、一呼吸で
  • どれだけ深く潜れるのか
  • どれだけ遠くまで泳いで行けるのか
  • どれだけ長い時間呼吸を止めていられるのか
をルールに沿って競うスポーツです。 いわゆる素潜りに「競技規則」と「安全確保のための教育、人的・物的な備え」を追加した物、ということも出来ます。 ヨーロッパでは様々な形で半世紀前から行われており、過去の有名選手としては、ジャック・マイヨール、エンゾ・マイヨルカ、ウンベルト・ペリザリ、ピピン・フェレーラス等が挙げられます。 ジャック・マイヨール、エンゾ・マイヨルカをモデルとした映画「グラン・ブルー」、ウンベルト・ペリザリ、ピピン・フェレーラスを題材とした映画「オーシャンメン」で記憶している方も多いのでは無いでしょうか。 現在、大会種目としては以下の種目が行われています。 赤文字の3種目は世界大会団体戦で行われる種目で、フリーダイビングの代表的な3種目と言う事が出来ます。

どれだけ深く潜れるのか(深度競技)

コンスタントウェイト ウィズフィン(CWT)
コンスタントウェイト ウィズフィン(CWT)
フリーダイビングの代表的種目。 水中に垂直に設置したロープに沿って潜れる深さを競う。足ひれと手のかき動作以外から推進力を得ること(ロープをつかむ、引っ張る行為)は禁止。おもりを装着することは可能であるが、潜行時と浮上時でその重さを変更してはならない。(一定の重量=constant weight)。
コンスタントウェイト ウィズアウトフィン(CNF)
コンスタントウェイト ウィズアウトフィン(CNF)
足ひれの装着が禁止されている点以外はCWTと同じ。 殆どの人は平泳ぎのような動きで泳ぐため、泳力が記録を左右する種目。
フリーイマージョン (FIM)
フリーイマージョン (FIM)
CWTとの違いは、足ひれの装着が禁止されていること、ロープをつかむ、引っ張る動作が許可されていること。 腕の力が必要となる事から、記録の男女差が最も大きい種目。

どれだけ遠くまで泳いで行けるのか

ダイナミック ウィズフィン (DYN)
ダイナミック ウィズフィン (DYN)
フリーダイビングの代表的種目。 水中を水平方向に泳いで行ける距離を競う。足ひれと手のかき動作以外から推進力を得ることは禁止。(コースロープをつかむ、引っ張る他の行為の禁止)
ダイナミック ウィズアウトフィン (DNF)
ダイナミック ウィズアウトフィン (DNF)
足ひれの装着が禁止されている点以外はDYNと同じ。 殆どの人は平泳ぎのような動きで泳ぐため、泳力が記録を左右する種目。

どれだけ長い時間呼吸を止めていられるのか

スタティック アプネア(STA)
スタティック アプネア(STA)
フリーダイビングの代表的種目。 気道を水中に沈めた状態=呼吸を止めた状態をどれだけ長く維持出来るかを競う。一般的に水面にうつぶせに浮いた状態で行われる。体の動作による酸素消費を抑えるために、競技中選手は殆ど動かない。気持ちのコントロールも競技結果に大きな影響を与える。

大会種目としては行われていませんが、個人的な記録挑戦として以下のような種目も行われています。

ヴァリアブルウェイト(VWT)
ヴァリアブルウェイト(VWT)
潜行時と浮上時でおもりの重さを変更してよい、という以外は他の深度競技と同じ。(可変の重量=Variable weight) したがって、潜行時は全く泳がずにスレッドやザボーラと呼ばれる乗り物の形状をした錘につかまって、その重さだけに頼って潜り、浮上時はフィンを使用して泳いで浮上するスタイルが一般的となっている。 自身の泳力を超えた速度で潜行が可能となり、なおかつその間体を殆ど動かさなくてよいことから、深く潜るという点で有利な条件となり、他の深度競技より深い記録が作られる。
ノーリミッツ (NLT)
ノーリミッツ (NLT)
VWTをさらに進めて、浮上時の制限までも無くしたもの。つまり、水面で吸い込んだ空気だけを使って潜る、という以外には規定が無い(=NO Limits)という特殊な種目。 通常スレッドやザボーラと呼ばれる乗り物の形状をした重りにつかまって潜り、浮上時は水中で膨らませた風船の浮力をつかう。(船上のウィンチで引き上げる方法が取られた事もある)